口のけがと歯の移植、再植

転んで乳歯が抜けた時

18日(土)11時半頃、1歳の子が転んで歯が抜けたので、診て欲しいとの連絡を受ける。12時頃、抜けた歯を牛乳の中に保存して来院。玄関の上り框から土間の靴を覗いて落ちたらしい。下の乳歯2本しか歯は生えていなかった。そのうちの1本が完全に脱臼。歯根は肉眼的に問題はなかった。他に外傷は無かった。創部を精査し、抜けた歯を生理的食塩水で洗浄後、元の位置に無麻酔にて再植する。出血がわずかにあったが帰宅。5時頃と翌朝に電話で、よく寝ていて今のところ異常のないことを確認する。無事に生着することを祈る。

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歯の移植(セカンドオピニオンを求められて)

歯の移植1.jpg 前医にてインプラントを勧められ、セカンドオピニオンを求めて来院。口腔内の状態を観察し、不安や疑問点などの話をよく聞き、患者さんが抱える悩みの本質を確認し、共感する【カウンセリングの4つの基本姿勢(観察、傾聴、確認、共感)】。そして、違った角度からの治療法やそれぞれの利点と欠点などの情報を提供し、選択肢の幅を広げて、自分自身で冷静によく考える時間と家族などに相談できる環境を整えてあげる。また、現在の口の中の状態や問題点をもっと明確にするための検査と保険歯科治療の適応について説明する。

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移植歯周囲歯肉の経時的変化

移植歯の歯肉2.jpg 移植歯周囲の歯肉が週単位で綺麗に治っていく様子をご覧ください。術後3週間のプラークコントロールと適度な咬合が必要である。歯肉が歯根面の生と死を明らかにする。

歯の移植
http://www.kojimashika.net/2009/07/post-332.html

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再植後の歯根吸収

 再植歯の予後は、生存している歯根膜の量により決まる。注意すべき点としては、歯が歯槽窩から離脱していた時間、脱離歯(完全脱臼歯)の汚染・感染度、脱離歯の貯蔵状況、脱離歯の歯髄の状態などがある。しかし、歯根膜の重要性が確立されていない時期には、脱離歯を感染予防のために煮沸したり、歯根膜を完全に剥離して再植することもあった。また、現在でも、歯根膜の損傷や歯根乾燥による歯根膜変性がある一定の範囲を超えると、炎症性骨吸収や骨性癒着を起こすこともある。それでも、たとえ数年後に歯根吸収などにより抜歯を余儀なくされても、その間は特に成長期の学童期では問題点の多い欠損部の補綴処置が回避できる。そして、欠損部歯槽骨も温存できて、将来の補綴処置に好影響をもたらす。

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歯の移植

 自家歯牙移植には、歯根吸収という問題があったが、歯根膜の未分化間葉細胞を意識することにより予知性が高くなり、臨床的手段の一つとして提案できるようになった。可撤式義歯、遊離端ブリッジ、矯正的歯牙移動、インプラントなどと比較して、利点欠点をよく考えて適応症を選択する。そして、セメント質や歯根膜の保護に加えて、ある程度の咬合力や咀嚼力と術前術後の良好な口腔清掃状態が必要であり、移植歯の据わりのいい位置になるまで待ってから補綴することも大切である。

患者 31歳女性
初診 1992年10月6日
主訴 右下6番の虫歯の治療
現症 右下6番は保存不能
   口腔内全体に歯肉の状態、プラークコントロールともには良好
治療計画 右下6番抜歯時に左上8番を移植する治療方法を提案する

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サッカー選手における口腔衛生管理の現状と

スポーツによる顎顔面外傷について
 5月12日午前9時から正午まで金沢都ホテルに於いて講師に石川県立中央病院歯科口腔外科医長の鈴木円先生をお迎えしてスポーツ歯科講演会が行われました。
 まず、サッカーの楽しさ、ワールドカップの感動を話されました。前回のワールドカップの時、チケットがぎりぎりまで手元になくどきどきしながらフランスへ飛びました。テレビ観戦とは比べようのない会場の迫力や興奮、歓声を肌で感じて来ました。今回、日本で開かれるワールドカップも楽しみにしています。プレーのすばらしさやあの一体感を味わいたいです。各地で行われる練習や交流も体験したいです。
 サッカー好きが大学サッカー連盟医事委員となり、選手たちの検診や治療を担当するようになりました。トップレベルの選手たちは口の中の関心が高く、虫歯もほとんどなく、しっかりとした歯並びをしています。口の中に問題があると選手寿命が短いです。歯も守れるプロ意識の違いを経験します。小さい頃から定期検診や治療に通院できる環境を整え、少年サッカーやクラブ活動の指導者への啓蒙活動の必要性を痛感しています。健康観や食生活の相談にも協力していきたいです。
 Jリーグ発足以来、サッカー人口が急増し、歯科医の役割も大きくなってきています。外傷を未然に防ぐ精度のよいマウスピースの普及や顎顔面外傷の治療に医科との連携やドーピングの知識もこれから必要となります。
 サッカーを通して患者さんとのコミュニケーションが広がり、地域のいろんな活動の相談に役に立つ有意義なお話でした。これからもスポーツ歯科の活躍を期待しています。
                内灘町  小島歯科医院
                                                     院長 小島登

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歯の再植(症例)

患者  9歳男性
初診  1987年3月9日
現病歴 学校の廊下で転倒し歯が折れたので、先生に引率されて来院する。
現症  全身状態及び顎顔面に異常はなかった。歯肉に裂傷があり、出血が多かった。
    歯が唇測に傾斜し脱臼している。
診断  右上一番の歯牙脱臼及び歯肉の裂傷

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乳歯の亜脱臼

20.8.9.A.jpg8月8日オリンピック開会式が始まって暫くして一本の電話。「3歳の子どもが転倒して前歯が奥にへこんでいる。金沢医科大の救急では歯科の先生に連絡が付かない。」20分ほどで来院した。全身や顔面など他に異常はなかった。口の中を見ると左のAのみが舌側にあり反対咬合になっていた。動揺なく固定されていた。

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事故で歯が抜けたらどうしますか?

脱落歯は再植できます
歯根のまわりの細胞が生きていれば成功します

 

①     脱落歯を乾燥させないようにします

②     歯の根をなるべく触らないようにします

③     脱落歯は牛乳の中へ入れて持ってきます
(牛乳はPHが適し、浸透圧も適しています。滅菌してあります。)
   牛乳がなければ、口の中(舌下)に入れてきてください

④なるべく早く来院してください

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