治療のあれこれ

インプラント症例

インプラント症例⑭.jpg 歯牙欠損部位に対する処置の一つとしてインプラントも提案することになった。事前準備や後かたづけと滅菌や手術野のマニュアルを整備し、手術当日の役割分担と清潔・不潔域の共通認識も確認した。
 これまでの義歯やブリッジと比較したよい点、悪い点と治療の流れや費用の概要を説明し、疑問点などの相談に応える。希望者にはアンケートを記入してもらい、見積書を提示する。精密検査を行い、全身状態などを検討し治療計画を立てる。特に、診断用ステントを利用した立体的なCT画像で、埋入部位に対するインプラントの種類(タイプ、直径、長さ)を選択し、その方向も確認する。
 同意書を作成し、その意思を確認する。日程調整を行い、後日インプラントを埋入する。術中はデンタルにて、術後はデンタル、パノラマ、CTエックス線画像にてインプラントの位置をチェックする。歯槽骨の安定後、二次手術を行い、上部構造を作製する。その後、3ヶ月に1回のメインテナンスと年に1度の検査を行い、必要に応じて処置を行う。

続きを読む "インプラント症例"

歯根の内部吸収

歯根の内部吸収4.jpg 前歯部歯根の円形吸収像。歯髄組織の一部に破歯細胞が生じ、歯質の歯髄側から象牙質が吸収された状態をいう。原因は歯冠形成時の熱傷による歯髄の壊死が考えられる。吸収が生じた時点では生活歯であるが、時間の経過と共に失活すると考えられる。
 初期のうちは無症状であるが、進行すると根管内で側壁が穿孔し、歯周組織と交通するようになる。進行を抑える必要からも、発見後ただちに抜髄法を行うのが望ましい。失活すれば吸収は止まる。
 今回、デンタルX線だけでは困難であった、内部吸収より深部の根管処置がCTを活用して可能になった症例を報告する。

続きを読む "歯根の内部吸収"

上顎6番が萌出してこない パート2

上顎6番が萌出してこない パート2.jpg これまでの経過
 http://www.kojimashika.net/2010/12/post-641.html
 6番萌出後に歯列弓を拡大しようと、口腔機能訓練を続けてきたが、8歳になっても上顎6番は未萌出のままだった。そこで、直面する課題である上顎2番のスペース不足解消のために、床型エキスパンションによる側方拡大を提案し、本人・家族の協力を得て試みることになった。

続きを読む "上顎6番が萌出してこない パート2"

健康への意識改革(症例)

健康への意識改革1.jpg 咬合異常が顔貌や咀嚼運動に影響を与え、健康への意欲不足と治療に対する理解不足が虫歯による咬合崩壊を招き、より一層障害を進行させていた。ヘルスカウンセリングにより現実を受け止め、積極的にプラークコントロールするようになり、治療計画の提案を真剣に考えるようになった。
患者  20歳女性

続きを読む "健康への意識改革(症例)"

咬合の安定を考える(症例)

咬合の安定を考える.jpg 虫歯による歯の崩壊があまりにも進むと咬み合わせに変化が起こり、顎関節や全身にも影響を及ぼす。複雑に絡み合った様々な要素を解きほぐし、問題点を説明し治療計画を提案し、全体像と優先順位を相談する。間食を含めた食事の改善とプラークコントロールの定着を目指す。同時に全身状態や口腔内の反応と健康に対する意識の変化を見ながら、順序立てて治療を進めていく。
患者  24歳女性

続きを読む "咬合の安定を考える(症例)"

移植歯周囲歯肉の経時的変化

移植歯の歯肉2.jpg 移植歯周囲の歯肉が週単位で綺麗に治っていく様子をご覧ください。術後3週間のプラークコントロールと適度な咬合が必要である。歯肉が歯根面の生と死を明らかにする。

歯の移植
http://www.kojimashika.net/2009/07/post-332.html

続きを読む "移植歯周囲歯肉の経時的変化"

T4Kによる形態や機能の改善症例

T4K1.jpg T4K(TRAINER FOR KIDS)の装着と食姿勢や食べ方を含む舌や口唇の訓練をすることにより、下顎前歯が舌側に位置する歯並びとスペース不足の歯列が改善していく途中経過である。形態だけでなく、食べる機能も改善している。
 今までこのような症例がどんなメカニズムで起きるのか理解できなかったが、口腔筋、特に舌の活動が関与していることが裏付けられる。

続きを読む "T4Kによる形態や機能の改善症例"

抜歯予定の隣接歯が位置異常

 抜歯予定の隣接歯に位置異常がある場合には、治療計画と最終のイメージやその過程などの長所、短所をよく相談し、その理解を確認した上で治療を始めなければならない。また、抜歯後の暫間補綴も工夫しなければならない。

患者   36才女性
初診   平成9年2月22日
主訴   右上1番の補綴物のダツリ
現症   右上1番の歯根破折
     右上2番が口蓋側に転位しいる
     右上3番が唇側に転位している

臨床の工夫 1001.jpg   臨床の工夫 1002.jpg

続きを読む "抜歯予定の隣接歯が位置異常"

歯周病後の機能回復

症例1
患者 43歳 女性         5991
初診 1985年5月13日
主訴 上顎両側1番の動揺
現症 上顎前歯の唇側傾斜と歯間離開
   歯肉腫脹と排膿
診断 成人性歯周炎

経過 歯周検査、歯ブラシなどの練習、スケーリングを行い、
   2ヶ月後より床矯正を始め、3ヶ月後に左上1番を抜歯する。
      5ヶ月後に上顎前歯にブリッジを装着する。
   その後5年間ブラッシング指導とクリーリングを続ける。

歯周治療001.jpg    歯周治療002.jpg

続きを読む "歯周病後の機能回復"

口が開かなくなったら

 急に口が開かなくなったら、できるだけ早くに歯科医院へ行こう。遅くなるほど治りにくく、治療期間も長く、治る可能性も低くなる。口の開く量も制限されたり、痛みなどの後遺症も残りやすい。

 先ず原因が何かを調べる。顎関節、咀嚼筋、歯およびそれらの支配神経のどこに原因があるのか。できるだけ侵襲が少なく、リスクの少ない治療方法から順に選択する。

 原因が分かり可能であれば、その日の内に徒手にて開けられるようにする。そして顎関節の安静を保つためのスプリントを装着する。

症例

続きを読む "口が開かなくなったら"

ページの先頭へ戻る