歯科衛生士の仕事

咬合面に歯石

咬合面に歯石.jpg 歯石は、耳下腺開口部付近の上顎臼歯の頬側部と顎下腺や舌下腺開口部の対面にある下顎切歯の舌側に多く見られる。しかし、臼歯部咬合面に見られることはほとんどない。たまに、対合歯がない場合や寝たきりで口から食べていない方に、歯を覆い尽くし咬合面にまで及ぶことはある。今回、右側上下臼歯部咬合面裂溝に歯石が見られたので、成因を考えてみたい。

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「少量の水で歯磨き」体験

 被災地では貴重な水が使えず歯磨きができなかった。その体験から歯科衛生士を対象とした「少量の水で歯磨き」研修会が行われている。 「いつものように歯磨き剤を歯ブラシにつけ3分間磨き、その後ペットボトルのキャップ1杯の水(およそ8mlくらい)でうがいする、そして、もう1杯の水で歯ブラシを洗う」実習である。頬や舌をうまく使いうがいをすることがポイントである。
 当院でも試み、検討した。様々な提案があった。

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舌の痂皮

 患者さんは寝たきりであり、指示が入らない状態であった。前歯部は開口し、そこから舌が突出し、乾燥状態になっていた。舌尖部に痂皮が観察された。

 口腔ケアの手順は、先ず、2%重曹水または、10%過酸化水素水を浸した綿球で、乾燥部を湿潤する。暫くしてから舌ブラシ、スポンジブラシ、ガーゼなどを用いて2~3日にかけて無理せずに綺麗にする。そして、口内保湿・湿潤ジェル「オーラルバランス」を塗布して保湿する。

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口腔ケアグッズ

口腔ケアグッズ1.JPG 受付には、様々な口腔ケアグッズが並んでいる。一人一人に最適なものを提供している。歯ブラシは、数種類の中から本人の持ちやすさや口の中に入った感覚も考慮している。音波ブラシは実際に体験して検討してもらっている。
 歯間ブラシは、その都度サイズを合わせている。また、フロスは、始めにはホルダータイプを選択し、慣れてから糸巻きタイプを勧めている。義歯用ブラシや義歯用洗浄剤は、義歯初体験の方にお話ししている。
 歯磨剤は、カリエスリスクを確認してニーズに応えている。うがい薬や歯間ジェル、染色液、ミラノール、オーラルバランスは、対象となる人に説明している。

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思春期の歯肉炎

思春期の歯肉炎1.jpg 思春期の歯肉炎の特徴は、歯間乳頭が球状に肥大することである。主因は口腔内の清掃不良であるが、エストロゲンとプロゲステロンの性ホルモンも影響している。Prevotella intermedia( Bacteroides intermediaと呼ばれていた)はエストロゲンやエストラジオールによって発育が促進される。女性ホルモン分泌の活発な思春期や妊娠時には歯肉浸出液にも混入し、この菌が歯周局所に爆発的に増えてくるために、プラーク量に比べて腫脹が顕著になるように思える。
 また、スポーツ飲料や軟性食品摂取、夜食などの食生活と部活や受験などの生活環境にも踏み込んだカウンセリングも必要である。

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兄弟の歯肉炎

兄弟の歯肉炎1.jpg    兄弟の歯肉炎2.jpg

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歯肉を見る目

よくなる経験をさせる
どこが変化するか
どこが患者によく分かるか
部位を選択する
どんな変化が起きるか
どのくらいの日数がかかるか
信頼された後に磨き方を聞かれたら教える
なるべく教えない
自分で工夫する
宝物は少しずつ
この続きはまた来週

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歯間部歯肉を自然な形に

 歯間ブラシは、単に入るから使うのではなく、その目的を考えて使用すべきである。
たとえば、歯肉に炎症があり出血するから使用するなど。
 特に若年者では、歯肉の可能性を考えて、歯間部歯肉が自然な形になるように、歯間ブラシを使わないプラークコントロールも一つの選択肢として考えている。

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歯肉炎

症例1  患者 13才女性  初診 1982年3月26日
 左は典型的な歯肉炎であり、右は1ヶ月半の状態

歯肉炎.jpg    歯肉炎1ヶ月半後.jpg 

 

症例2  患者 14才男性  初診 1984年8月28日
30年以上の臨床で1例だけ経験した潰瘍性歯肉炎と1ヶ月後
かなりのストレスと全身疾患を疑いました。当時非常に苦労したことを思い出す。

潰瘍性歯肉炎.jpg   潰瘍性歯肉炎2.jpg

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歯周病治療において歯科医師をサポート

  歯周治療はチームアプローチです。主に歯科医師がキュアを受け持ち、歯科衛生士がケアを担当します。歯周治療を成功に導く鍵は、なんといっても継続性です。そのためには、患者さんとの信頼関係が大切です。その最も大切な部分を歯科衛生士が担当しています。
 実際には歯科医院に訪れるほとんどの患者さんは、自分が歯周病になっているとは思っていません。始めて来られた患者さんは、主訴を聞いて改善してから、歯周組織の検査(歯の動揺度測定、歯周ポケット測定、歯肉からの出血の有無、レントゲン診査など)をしてから、先生が治療の計画を立て説明しています。
 患者さん自身が治そうと思い、歯ブラシを持って次回来院すると、歯科衛生士の出番です。

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