考え方

スタンフォードの自分を変える教室

「意志力の科学」という講座
スタンフォードの自分を変える教室.jpgKelly McGonigal著
神崎朗子訳
大和書房
1600円
2012年10月31日発行
 この本は、「最も優れた科学的な見解」と、これまでに受講した何百人の「実践的なエクササイズ」の叡智とを融合したものになっている。理論がいくら優れていようと事実「データ」に勝るものはない。2章まで読んでのまとめ。10章まで続く。内容が濃くてコメント泣かせ。実に面白い。
 多くの人が、意志力(注意力や感情や欲望をコントロールする能力)が、健康や経済的安定や人間関係、そして仕事の成功までも左右すること、意志力を磨けば人生が変わることを実感している。

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これからの「正義」の話をしよう

いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル著
鬼澤忍訳
早川書房
2300円
2010年5月25日発行

 正義とは何なのか、自由に限界があるのか、自由市場は公平なのか、市場介入は許されるか、等々を具体的な事例を基に歴代の哲学者と共に考えていく。2、3頁読み進んでも10頁ほど戻り、なかなか理解困難な大物である。じっくり挑戦してみよう。
 2004年夏、ハリケーン・チャーリーが通過した後の便乗値上げと禁止法を巡る論争は、道徳と法律に関する難問を提起した。つまり、これは正義の問題なのだ。禁止法への賛成論と反対論が3つの理念を中心に展開されている。
正義に対する三つの考え方

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フランケンシュタイン・コンプレックス

人間は、いつ怪物になるのか

小野俊太郎著
青草書房
2009年11月24日発行
2100円

 頭がクリアな時にパワー全開で読み込まないと、理解が困難な1冊である。内容が濃く、未知の世界が広がり、考えを巡らす楽しさがある。読む人の感性によって様々な発見があると思う。
 小説の怪物たちを通して現代の異常を探り、原因を考察する。ブラックボックス化した人間の内面を探求し、偏見や差別を克服し、外観に左右されない共感する心を育みたい。
 また、ロボットに対する欧米と日本人の考え方の相違にも着目し、20世紀に生み出された怪物やスピルバーグの映画に見られる怪物たちの後継者にも注目したい。

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世界を知る力

寺島実郎著
PHP新書
2010年1月5日発行
720円

 アメリカの一極支配に陰りが見えてきた今、これからを考える時に読むべき1冊ではないかと思う。過去の事実を客観的に振り返り、空虚なマネーゲームと訣別し、技術を育て事業を育てる、「育てる資本主義」こそが、日本の進むべき道であると思う。

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見通す力

池上彰著
NHK出版 生活人新書
2009年10月10日発行
740円

 予期せぬことが目まぐるしく起きる現代において、少しでも先が読めるようになるために、どうすればよいのでしょうか。日頃から何を心がけ、何に気をつければよいかをジャーナリストの視点で書かれています。どんな環境であれ非常に参考になる考え方です。自分の世界にアレンジして、見通す力を発揮していただきたいです。

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もったいない主義

不景気だからアイデアが湧いてくる
小山薫堂著
幻冬舎新書
2009年3月30日発行
740円

 「おくりびと」の脚本を書いて脚光を浴びた著者がクリエーターとしての発想と創作の秘密を明かす。初めての仕事でも、あまり不安に思わない。どの仕事も、人をワクワクさせたり楽しませたりするという目的は同じで、ただ手段が違うだけ。いってみれば新しい道具を持つような感覚である。

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ジャンケン文明論

 李 御寧(イー・オリョン)著
新潮新書
2005年4月20日発行
720円

 民主党が大勝した。4年前は自民党が大勝した。小選挙区制では、僅差でも裏表がはっきりし、振り子の振り幅が著しく現れる。そして、政権交代が起きた。それぞれに、ぬるま湯から目を覚ますいい機会になった。初体験に不安や戸惑いはあるが、実体験が今後に役立つであろう。
 しかし、日本に果たしてこの激変を起こす制度が定着していくだろうか。今一度考えるためこの本を読んで頂きたい。また、イデオロギーや宗教の争いやテロの解決の糸口になるかもしれない。

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41歳からの哲学

池田晶子 著
新潮社
2004年7月15日発行
1200円

 タイトルに「哲学」が付いた本は、難しいという思いが強く避けたくなるが、この本の考えてみようと思わせるわかりやすさが、そのイメージを一新させた。
ヒトが他の動物と異なるところは、死についても考えることである。
観念を観念と見抜き、現実と向き合えるまで考えてみたい。
考えることに手遅れはない。
たまには考えてみよう。
 2007年2月23日、46才の若さでこの世を去った池田晶子さん。ご冥福を祈る。

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なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?

吉田典生著
日本実業出版社
2005年12月10日発行
1400円

 新人スタッフや移動に伴う新しいメンバーがようやく仕事になれてくる頃、上に立つ人は彼らが気になり出す頃です。頭の良さを示すIQより、自分を律して人と良い関係を築く人間力を示すEQを大切にしましょう。そして、部下に不満を感じたり、部下が暇そうに見えたら、また、自分でやったほうが速い、自分が一番仕事をしていると思ったら、ぜひ読んでみてください。様々なヒントが隠されています。

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街場の教育論

内田 樹著
ミシマ社
2008年11月28日発行
1600円

 教育の現場からの指摘は多方面に相通じるものがある。医療界も「どうやって利益を上げるか」ではなく、「皆のために何をすべきか」である。しかし、経営が多難だったり、営利目的の企業が参入することにより、効率能率が判断基準の上位にランクされる危険性が出てきた。
 また、本を参考に、スタッフの「働くモチベーション」を鼓吹し、グレーゾーンのミスをカバーできる「共同的に生きる能力」を育てていきたい。そして、「符丁が通じない相手」に理解できるインフォームドコンセントを努力し、これからますます分野を超えた人々と交流を深めていきたい。

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