脳の本

スタンフォードの自分を変える教室

「意志力の科学」という講座
スタンフォードの自分を変える教室.jpgKelly McGonigal著
神崎朗子訳
大和書房
1600円
2012年10月31日発行
 この本は、「最も優れた科学的な見解」と、これまでに受講した何百人の「実践的なエクササイズ」の叡智とを融合したものになっている。理論がいくら優れていようと事実「データ」に勝るものはない。2章まで読んでのまとめ。10章まで続く。内容が濃くてコメント泣かせ。実に面白い。
 多くの人が、意志力(注意力や感情や欲望をコントロールする能力)が、健康や経済的安定や人間関係、そして仕事の成功までも左右すること、意志力を磨けば人生が変わることを実感している。

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脳には妙なクセがある

脳には妙なクセがある.jpg著者 池谷 裕二
発行 扶桑社
本体価格 1600円
発行 2012年8月2日

 様々な研究者の実験から発見された脳の妙なクセを楽しもう。
笑顔は周りだけでなく、本人も楽しくさせることや、入力よりも出力のほうが10倍記憶に残ることが、印象深い。
 意識に意図が生じる平均7秒も前から脳活動が開始する、自由意志とは本人の錯覚に過ぎない。また、「考える」とは、身体感覚(入力)と身体運動(出力)を省略して脳内だけで情報ループを形成することも不思議。
 自分が今真剣に悩んでいることも、「どうせ無意識の自分では考えが決まっているんだろう」と気楽に考え、脳という自動判定装置に任せよう。もちろん、自動判定装置が正しい反射をしてくれるように、良い経験を積み重ねていこう。そうすれば「よい癖」ができるだろう。

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日本語最後の謎に挑む
山口謠司著
新潮社
2010年2月20日発行
680円

 「ん」について考えたこともなかったが、不思議なことが多い。読んでいるとわからないことも多いが、脳に新たな回路を造り出す。挑戦あれ。

 『日本書紀』によれば、文字のなかった?我が国に285年?に初めて漢語が入ってきた。そして、それを習得することにより、日本語の特徴を知り、日本語を表記する方法を編み出すことに成功した。
 漢語と共にやってきた「ん」の発音は、平安時代までは書くことさえできなかったのに、漢文の訓読によって我が国に定着した。しかし、貴族などの『書き言葉』では、「ん」をむしろ書かずにおいて、読む人の判断で「ん」を入れて読んでいた。一方、庶民は、江戸時代には人がしゃべるそのままの言葉を書き写すことで「ん」という表記を多用した。

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かもの法則

脳を変える 究極の理論
西田文郎著
現代書林
1500円
2009年7月27日発行

 やる気は、出そうとすればするほど面白いように出なくなります。私たちの心は自分の思い通りにならないのです。心を思い通りにする方法は、心という現象を作りだす脳の仕組みを利用することです。
 かもの法則とは、否定の「かも」が発生したら、肯定の「かも」に置き換えればいいです。右脳には、相反する未来のクオリオが住み着くことができないのです。ですから、「できないかも」がひらめいたら、「違う。もしかしたらできるかも」に置き換えてみてください。
「できる」などと、無理矢理思いこもうとせず、「できるかも」で十分です。その一見弱々しそうに見える不確定が、柔軟な目標実現能力を与えてくれるのです。大事なのは、苦労や努力さえ喜びとなるような「肯定的なかも」を意識的に脳に発生させることです。
 ツキは、肯定的な良い「かも」が背負って来るものなのです。100年に一度のピンチを、100年に一度のチャンスに変えられるのは、何かのせいには絶対しない自責の人間だけです。

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脳の学習力

子育てと教育へのアドバイス
S.J.ブレイクモア、U.フリス 著
乾 敏郎、山下博志、吉田千里 訳
岩波書店
2800円

2006年10月17日発行


 ここ数年、脳に関する本の出版が相次いでいる。しかし、現時点でわかっていないことや実証されていないことをここまではっきり書いている本は少ないと思う。教育者と脳科学者との交流がはじまり、最近の技術革新により脳の機能が明らかになり、脳と学習に関する研究がここまで進んでいる。医療、教育を始め、さまざまな分野の人々に読んでいただきたい1冊である。

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赤ちゃんは世界をどう見ているのか

山口真美著
平凡社新書
760円

2006年5月10日発行

 大人と赤ちゃんと決定的に違うところは、眼や耳という感覚器ではなく脳である。赤ちゃんの脳は、8ヶ月の間に劇的に発達する。見る能力は高度な脳の機能の発達と並行して進み、完成が早い。それに比べると言葉の発達は脳の完成のずっと後になる。

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脳はなぜ「心」を作ったのか

 「私」の謎を解く受動意識仮説
前野隆司著
筑摩書房
1900円

2004年11月発行

今で考えたこともない角度からの「心」についての話で、内容は、小びとたちを総動員、フル回転しても難解でした。皆さんも挑戦してみてください。
心は、小びとたちが織りなす巨大な連想ゲームの世界と、それを意識していると錯覚している「私」から成る。心を説明できるということは、死後の世界があり得ない。すべての喪失である死を明確な前提として生を考えなければならない。

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壊れた脳 生存する知

著者 山田 規畝子
発行 講談社
体裁 254頁・B6判
本体価格 1600円
発行 2004年2月26日

 

 医師という病気を診るプロが、身をもって体験した自分の病気(認知障害)について書きとめた書である。三度の脳出血、その後遺症と闘う医師の生き方と「からっぽになった脳」を少しずつ埋めていく「成長のし直し」の記録である。自分の脳を、偉いなあ、と愛してあげて、一生懸命使ってくれる若者がひとりでも増えることを願っている。日ごろ診ている患者さんのいる世界かも知れないのに、想像したこともなかった。

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1.海馬

1.海馬  脳は疲れない 

池谷裕二先生とコピーライターの糸井重里氏との対談
                                               2004.6.1.
池谷裕二  1970年生まれ 東京大学薬学部助手
            1998年 海馬の研究により薬学博士号を取得
糸井重里  コピーライター

朝日出版  1700円

 

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