2008年8月30日

歯科における震災時の対応

 能登半島地震の体験から              歯科における震災時の対応001.jpg

2008年9月1日発刊

石川県保険医協会発行 

http://ishikawahokeni.jp/books/index.html

1200円

 お待たせしました。ようやく発刊しました。久々に苦労した仕事でした。専門外の未知の体験ゾーンに地頭力を駆使して挑みました。目を通してご意見、追加、訂正、感想をお願いします。必要な方は連絡下さい。(2011年3月25日残部僅少)

発刊にあたって
 2007年3月25日(日)午前9時42分頃、能登半島沖を震源地とする"震度6強"の大きな地震が発生した。あれから1年5ヶ月になる。当時、石川県にこのような大きな地震が起きるとは誰も思っていなかった。
 気象庁の「地震火山月報」によると、1974年から2003年の30年間で、石川県は有感地震回数が73回と全国で一番少ないと報告されていた。また、太平洋側に比べて、日本海側は海底のプレートが陸地に滑り込む動きが少ないため、地震の発生する確率は少ないとも言われていた。そして、最近の大地震はほとんどが以下のように休日や早朝に起きている。

      阪神大震災以降で死者が発生した地震
阪神・淡路大震災      95年 1月17日(火) 早朝
新島・神津島近海の地震   00年 7月 1日(土) 週末
芸予地震          01年 3月24日(土) 週末
十勝沖地震         03年 9月26日(金)  早朝
新潟県中越地震       04年10月23日(土) 週末
福岡県西方沖地震      05年 3月20日(日)  週末
能登半島地震                07年 3月25日(日)  週末
新潟県中越沖地震      07年 7月16日(月) 祝日
岩手・宮城内陸地震     08年 6月14日(土) 週末 

 しかし、地震はいつどこで起きるか分からない。平日の診療中に起きるかもしれない。故に事前に学習しておくことが大切である。また、地震のエネルギーを人間の力で完全に防ぐことは不可能であり、我々に出来ることは、防災というより被害を最小限にとどめる"減災"と言える。そこで、この冊子では"減災イコール事前の準備"を中心テーマとして位置づけ、対応策を提案することとした。 
 冊子を作るにあたり、様々な資料を集めることから始めたが、驚いたことに体験談は多くあるものの、歯科医院のために有効な体系的なマニュアルが存在しないことが分かり、さらにその必要性を痛感した。
 Webサイト上の多種多様の情報や、多方面の職種の方々の情報を得て、専門家の持つ知識をまとめ、有効で体系的なものが出来上がったと思っている。今後は読者、利用者がこの冊子をさらに進化した有益なマニュアルに発展させることを望んで発刊の挨拶とする。                                                

      2008年9月1日
                                                           石川県保険医協会
                                                           歯科部副部長 小島 登

 

 

9月24日16時0分配信 毎日新聞   

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080924-00000280-mailo-l17

能登半島地震:復興だより 震災時、歯科医は何を? 県保険医協がマニュアル /石川
◇体験談もとに
 能登半島地震で被災した歯科医たちの奮闘を教訓に、今後の災害対策に生かそうと、県保険医協会(西田直巳会長)が「歯科における震災時の対応~能登半島地震の体験から」を発刊。震災時に有効な歯科医のマニュアルが少なかったためで、同協会は「今後の対応の一助になれば」としている。
 被害の最も大きかった輪島市門前町で開業する歯科医2人に体験記の執筆を依頼。他にも歯科衛生士や患者らから10本の原稿が集まった。うち門前町の歯科医は院内でカルテやレントゲンが倒れた写真を紹介。避難所で歯周病などの急性症状に鎮痛剤で対応していたことや、ボランティア医師との連携の必要性を報告している。
 同協会事務局員による当時の現地レポートも掲載。被災した歯科医院の状況を詳細に追い、被災者に高齢者が多い場合は「無料の診療室が必要だ」と提案している。また情報収集や医療活動のため、災害対策本部や歯科派遣チームの立ち上げを今後の課題とした。
 大規模震災での医療費の特別措置など制度面での解説も盛り込んだ。編集にかかわった同協会事務局の小野栄子さんは「体験談をもとに有効なマニュアルになった。歯科だけでなく、他の専門医にも役立つ内容です」と話している。一般にも販売し、1冊1200円。問い合わせは同協会(076・222・5373)。【栗原伸夫】

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