2008年8月18日

歯の再植(症例)

患者  9歳男性
初診  1987年3月9日
現病歴 学校の廊下で転倒し歯が折れたので、先生に引率されて来院する。
現症  全身状態及び顎顔面に異常はなかった。歯肉に裂傷があり、出血が多かった。
    歯が唇測に傾斜し脱臼している。
診断  右上一番の歯牙脱臼及び歯肉の裂傷

経過

3/9 患部の止血を行い、レントゲン写真にて歯根の破折がないことを確認し、歯牙を再植し元の位置に整復する。創傷部位を縫合し、また、再植歯を0.5mmのワイヤーと光重合レジンにて暫間固定する。以後経過観察。歯が固定してから歯髄処置をする予定。

  

再植001.JPG    再植002.JPG 

 4/6 暫間固定をはずす。歯は固定されている。
4/9  唇測が腫れてきたので歯内治療を行い、腫れが退き根管処置も終わり補綴処置をする。 


 

再植003.JPG     再植005.JPG                    

 

3年後の状態は良好であり、レントゲン写真にも異常は見られない

再植007.JPG     再植008.JPG                    


考察 

再植時には根管処置よりも歯根面の細胞を優先する。3週間から1ヶ月後に歯が固定されてから根管処置を行う。歯根膜の重要性を認識し、適度な咬合圧を加えることも大切である。

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