糖尿病の歯肉

Ⅰ型糖尿病、網膜症患者の歯肉

Ⅰ型糖尿病001.jpg患者 22才男性
初診 平成14年9月3日
主訴 歯肉からの出血
既往歴 Ⅰ型糖尿病、網膜症

初診時

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糖尿病あるいは腎疾患を有する患者の歯周治療

講師 小島登
日時 1999年11月20日(土)午後5時から
場所 金沢都ホテル
主催 金沢大学医学部歯科口腔外科学講座同窓会

講演会記録
 今日の予定は基本的な歯周病治療の考え方、腎疾患や糖尿病患者の歯肉について約1時間である。
 開業して20年を迎える。開業当初患者に追われる日々が続いた。そんな中でも、カルテはナンバ-リングし、ファイリングして、口腔内写真、模型、レントゲンフィルムなどの記録を残し、整理保存し、いつでも取り出せるようにしていた。そして、それらの資料を基に、毎日自分なりに反省し、よりよい処置を目指していた。この基本的姿勢は故玉井先生の許で学んだ一年間で身に付いたように思う。

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糖尿病の歯肉  解説

症例

  • 症例患者  53才男性
  • 初診  1987年5月8日
  • 糖尿病
初診時

初診時

4ヶ月後

4ヶ月後

8ヶ月後

8ヶ月後

4年3ヶ月後

4年3ヶ月後

8年7ヶ月後

8年7ヶ月後

13年7ヶ月後

13年7ヶ月後

考察
 糖尿病患者の歯肉は『ぶよぶよした』発赤・腫脹が強くあらわれますが、歯肉の改善もわかりやすいです。糖尿病も歯周病も生活習慣病であり、歯肉の状態は両方のコントロールの指標になりえます。
 この症例の場合、来院当初見られた『ぶよぶよした』赤く腫れた歯肉は本人の努力によってだんだんきれいになっていきました。しかし、プラ-クコントロ-ルを続けることは大変なことであり、4年すぎる頃から崩れ始め、何とかしてあげたいが徐々に歯が喪失していきます。プロフェッショナルケアで多いに補っていきたいです。


症例2

  • 症例患者  49才男性
  • 初診  1994年7月26日
  • 糖尿病、高血圧
初診時

初診時

1ヶ月後

1ヶ月後

3ヶ月後

3ヶ月後

11ヶ月後

11ヶ月後

1年5ヶ月後

1年5ヶ月後

5年9ヶ月後

5年9ヶ月後

8年4ヶ月後

8年4ヶ月後

10年後

10年後

考察
 歯周病と糖尿病は生活習慣病に分類でき、お互いにリスクファクタ-を共有しています。たとえば、加齢、喫煙、ストレス、生活環境は、共通したリスクファクタ-です。また、糖尿病は歯周病のリスクファクタ-であり、歯周病は糖尿病のリスクファクタ-です。歯周病があるから糖尿病になるといった因果関係を意味しているわけではありません。歯周病を単に口腔内の局所の感染症というよりも、全身に影響を与えうる感染症ととらえる必要があります。歯周病感染のコントロ-ルが糖尿病コントロ-ルの必要手段になるかも知れません。
この症例の場合、来院当初から本人の努力と当院でのクリーニングを続けて、体の調子が悪い時は腫れることもありましたが、何とか歯を維持することが出来ていました。それでも、長い間ただれた弱々しい赤く腫れた歯肉が続いていました。しかし、10年後、春から1時間畑仕事をするようになってから、みるみる歯肉の状態も良くなり、体の調子も良くなり薬の量も減ってきました。
 どんな時でも最善のことを考え、お話しして共に歩んでいきたいです。

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