移植歯周囲歯肉の経時的変化
移植歯周囲の歯肉が週単位で綺麗に治っていく様子をご覧ください。術後3週間のプラークコントロールと適度な咬合が必要である。歯肉が歯根面の生と死を明らかにする。
移植歯周囲の歯肉が週単位で綺麗に治っていく様子をご覧ください。術後3週間のプラークコントロールと適度な咬合が必要である。歯肉が歯根面の生と死を明らかにする。
よくなる経験をさせる
どこが変化するか
どこが患者によく分かるか
部位を選択する
どんな変化が起きるか
どのくらいの日数がかかるか
信頼された後に磨き方を聞かれたら教える
なるべく教えない
自分で工夫する
宝物は少しずつ
この続きはまた来週
歯間ブラシは、単に入るから使うのではなく、その目的を考えて使用すべきである。
たとえば、歯肉に炎症があり出血するから使用するなど。
特に若年者では、歯肉の可能性を考えて、歯間部歯肉が自然な形になるように、歯間ブラシを使わないプラークコントロールも一つの選択肢として考えている。
症例1 患者 13才女性 初診 1982年3月26日
左は典型的な歯肉炎であり、右は1ヶ月半の状態
症例2 患者 14才男性 初診 1984年8月28日
30年以上の臨床で1例だけ経験した潰瘍性歯肉炎と1ヶ月後
かなりのストレスと全身疾患を疑いました。当時非常に苦労したことを思い出す。
症例
初診日 |
翌日 |
1週間後 |
2週間後 |
3週間後 |
1ヶ月後 |
2ヶ月後 |
3ヶ月後 |
4ヶ月後 |
5ヶ月後 |
8ヶ月後 |
9ヶ月後 |
1年後 |
1年3ヶ月後 |
1年6ヶ月後 |
2年後 |
3年後 |
4年後 |
考察
歯周炎の原因は一定量以上の細菌繁殖です。診断は歯肉炎であり、出血しなくなったとき治癒とします。ブラッシングだけで歯肉が良くなっていきます。プラ-クコントロ-ルするかどうかは患者自身の選択です。当院ではハブラシを持ってくるかどうかで判断しています。
この症例では、始めて来院した日に歯周病の病因について説明しました。翌日一生懸命ブラッシングしましたので、歯肉からの出血が見られます。担当歯科衛生士のアドバイスを聴き、ブラッシング技術を工夫し、よく噛む食事を心がけましたので、歯肉は少しずつ良くなっていきました。定期検診を続けていくことにより、健康な歯肉を維持していくことが出来ます。
症例2
1992年1月7日 |
1992年1月16日 |
1992年2月4日 |
FOp当日 |
術後20日後 |
1年後 |
1年後 |
3年後 |
10年後 |
考察
歯周病原因菌増殖の影響が歯肉にとどまらず、コラ-ゲンバンドルを越えて歯槽骨にまで及び、歯周炎の結果として骨吸収が見られます。患者自身が行う原因に対する治療(プラ-クコントロ-ル)に少し遅れて、後遺症に対して評価して処置(後始末)を行い、機能回復を目指します。歯肉の発赤、腫脹の改善が見られてから、処置が治療環境を整えて治癒の手助けになります。治療と処置を区別して考えます。
原因-診断-治療-治癒 -患者
結果-評価-処置-機能回復-医療機関
この症例の場合は、来院当初見られた歯肉の赤い腫れは本人の努力によりかなり改善されました。しかし、3ヶ月においても健康な歯肉の状態ではありませんでしたので、局所麻酔を施して歯根面をきれいにしました。術後20日で健康な歯肉が回復し、1年後のレントゲン写真でも骨吸収像は安定していました。その後定期検診を続けられ10年後においても健康な歯肉の状態が続いています。