ヘミセクション(歯根切除)
根分岐部病変は予後への不安もあり、あまり手をつけたくないところである。また、根分岐部病変を観察していると、ほとんど変化のないものも多い。根尖方向への波及がなければ、長期間機能的に歯は使用できる。一般的な根分岐部病変分類の観点である水平的ではなく、垂直的な歯周ポケットの進行が病変の増悪を決定していると思う。
基本的な処置は、プラークコントロール等の初期治療の徹底に始まり、できるだけ侵襲の少ない処置から経過を見ながら進めていく。ほとんどの歯周炎は、ルートプレーニングがきちんとできれば治ると思う。しかし、急性発作を繰り返す場合や局在した垂直的プロービング値の著しい場合は、ヘミセクションを含めた外科処置が必要である。
今回の症例は、原因がわからない上顎6番に限局した歯周炎があり、ヘミセクション後にインレーとフルクラウンを装着し、23年間定期検診を続け、良好な経過をたどっている。咬合が一因ではないかと考え、現在も就寝時にマウスピースを装着している。

