福井県歯科医師会学術講演会
「筋機能訓練装置・ムーシールドによる反対咬合の早期初期治療」
メモ
1.早期治療
3歳児健診で下顎前突を見つけたら、早期に治療するように勧める。そして正常咬合にして上顎への阻害因子をなくしてから様子を見よう。
日本では3歳児の約4%が下顎前突である。そして、永久歯が萌出して治るかもと思っていても、自然治癒するのは6%である。また、治療開始時期が遅くなるほど正常な発育曲線からかけ離れていき、治療に長期間必要になる。
2.ムーシールドで下顎前突の何を治すのか
①強い上口唇圧を弱くする
②弱い下口唇圧を強くし、頤に緊張(皺)を作る
③低位舌を挙上し、嚥下時に舌が口蓋にしっかり付くようにする
④急峻な咬合平面を平坦化する
3.下顎前突を垂直的な見方で考える
下顎前突症例では下顎の6番の萌出がかなり早いために、下顎の6番が高い位置に萌出し咬合平面が傾斜するために、結果として下顎前歯が上顎より前方に位置するようになる。下顎前突を水平的に前方位に位置すると解釈し、後方へ下げる事を治療目的とするのではなく、垂直的な見方で下顎の6番を下げ咬合平面を平坦化して前歯の被蓋を改善するという発想にする。
4.ムーシールドの効能
下顎前突の3~5歳児に3~8ヶ月間ムーシールドで治療すると、上口唇圧を排除し、口唇圧のバランスを整える。そして、低位舌を改善し、高位で機能させ、逆被蓋の改善を促す。また、次の治療を容易にする。
5.要注意症例 難しい
①.バイトが浅い
②遺伝傾向が強い 父母に著しい下顎前突
③ターミナルプレーンが著しく近心位型
続きを読む "ムーシールド"